2024年スローガン

誇りを胸に
新たな一歩を


第55代理事長

内 芝   祐 貴

2024年度 理事長所信

基本方針
1.共感を広げる会員拡大

1.受け手に伝わる広報

1.子ども達に郷土愛を

1.誇りを持てるまちづくり

1.未来へと繋げる55周年 

はじめに

 1949年、戦後間もない混乱のなか、「新日本の再建は青年の責務である」という志を同じにする青年達によって青年会議所運動が始まりました。共に向上し合い、社会に貢献しようという理念のもとに全国各地に次々と青年会議所が誕生するなか、1969年11月3日に426番目の青年会議所として、海南青年会議所は設立されました。以来、永きにわたり海南・紀美野地域の明るい豊かな社会の実現を目指して活動し、今年で創立55周年を迎えることが出来ました。これもひとえに、地域のリーダーとして時代の変化にいち早く対応し、運動を展開してこられた先輩諸氏の功績に他なりません。

 私は、5年前の50周年記念式典当日に、当時の理事長からバッヂを頂きました。これからどのようなJC生活が始まるのだろうかと、期待に胸を膨らませていたのを覚えています。しかし、その期待に反し新型コロナウイルスが猛威を振るい、活動出来ない悔しさと運動を継続していく難しさを痛感させられました。だからこそ私は、先輩諸氏が紡いでこられた歴史と伝統を継承していくとともに、次の時代へと新たな一歩を踏み出す必要があると考えます。

 共感を広げる会員拡大

 会員拡大は、今や全国のLOMにおいて共通の課題であり、海南青年会議所も例外ではなく近年、目標人数に届かないことが続いております。私は同じ志を持つ仲間を増やしていく上で、地域のリーダーとして日々活動に邁進する姿への憧れや、共感が重要であると考えます。我々は限られた時間のなかで、地域の課題と向き合い、仲間と熱い議論を交わし、地域の発展を願い、子ども達の未来を真剣に考えて活動しています。しかし、我々はその活動や意義を正しく入会候補者に伝えられているでしょうか。ライフスタイルや価値観が多様化している昨今、入会候補者がJC活動に対して魅力に感じることも様々であり、一朝一夕の関係では入会候補者が求めるものを深く知ることは出来ません。だからこそ、我々は入会候補者一人ひとりと向き合い、青年会議所に対してどのようなニーズを持っているか、またどのような活動に魅力を感じるのかを時間を掛けてヒアリングしていく必要があります。そして、青年会議所でしか得られない経験や仲間、活動の素晴らしさを入会候補者に伝え、共感してもらい、自分もその活動に携わりたいと思って貰うことこそが、入会に導く近道だと確信しています。

 受け手に伝わる広報

 我々の活動を知って貰う上で、活動に共感して頂くことが、非常に重要だと考えます。近年、SNSを活用し、フォロワー数も年々増え、少しずつ認知されるようになってきましたが、未だにどういう活動を行っているか分からないといった声も聞かれます。どんなに地域のためになる運動を行っても、地域の人々に活動を行っていることが認知されなければ、我々の活動意義や目的が伝わらず、運動の輪を広げていくことは出来ません。我々が「地域に必要とされる団体」となるためには、地域の人々に我々の運動を理解されなくてはなりません。我々はこれまで、広報誌、ホームページ、SNS、YouTubeと多種多様な手法を駆使してきましたが、我々だけがわかる内容や伝えたい内容を一方的に発信するだけでは、受け手に正しく情報は伝わりません。受け手に伝えるためには、誰のために、どういう内容を、どのような方法で伝えていくかを考え、受け手に効果的に伝えるプロセスが重要です。そして、受け手に応じた広報を行うことで、地域の人々に我々の活動が正しく理解され、ひいては「地域に必要とされる団体」としてのブランドが確立されると確信しています。

子ども達に郷土愛を

 子ども達は、多くの可能性を秘めています。そして、これからの海南・紀美野地域を背負っていくのは紛れもなく子ども達です。しかし、子ども達を取り巻く環境は時代と共に変化し、地域社会とのつながりが薄れ、県外への流出が後を絶ちません。我々は、人口流出に歯止めを掛けるために、子ども達が地域社会との交流を通して、海南・紀美野地域の魅力に気づいて貰うことで、郷土愛を持って貰う必要があります。そして、子ども達に郷土愛が育まれれば、進学により県外に一旦出ることになっても、卒業を機に自然と地元に帰りたいと思うようになります。さらに、子ども達が地元に郷土愛を持つことが出来れば、大人になった子ども達がまちを育て、まちが次の子ども達を育てる好循環が生まれるものと確信しています。

 誇りを持てるまちづくり

 我々の住み暮らす地域には、魅力に溢れる文化があり、歴史があり、大自然があります。人々がその魅力に気づくことができれば、そこに郷土愛が生まれ、この海南・紀美野地域に誇りを持つことができると確信します。まずは、人々に地域が内包する魅力を再認識して貰うために、大自然の贈り物たる農産物、海産物、そして地域の特産物に焦点を絞り、直接見て、触れて、感じていただける場を提供します。さらに、青年会議所が持つスケールメリットを活かし、海南・紀美野地域外の方にも合わせて体験いただける機会を提供します。この取り組みにより、地域の人々の郷土愛を育むとともに、我々の住まう地域が持つ魅力を広く伝播してまいります。我々の起こす運動が地域の発展・活性の一助となり、地域に住まう人々が皆一様に海南・紀美野地域に誇りを抱くことができる社会構造の構築を目指します。

 未来へと繋げる55周年

創立55周年という節目を迎える事ができたのも海南青年会議所創立以来、明るい豊かな社会の実現に向け運動を展開してこられた先輩諸氏や、日頃より我々の活動に深いご理解とご支援を頂いている地域の皆様をはじめ行政、各種団体、そして県内各地会員会議所の方々のお力添えがあったことに他なりません。この節目の年にこれまでの歴史や歩みを振り返ることで、時代背景や情勢は違えど地域のため、努力を惜しまず活動されてきた先輩諸氏へ改めて敬意を表するとともに、我々が迎えるであろう創立60周年に向けての挑戦と決意を新たにしていきます。そして、メンバー一人ひとりがこの地域の発展に向け、海南青年会議所としての役割、責任をしっかりと認識することで、失敗を恐れず果敢に挑戦していけると確信しています。

結びに

 皆さんはなぜ海南青年会議所に入会しましたか。この地域を良くしたい、新たな仲間と出会いたい、自己成長したいなどそれぞれ想いを持って入会したと思います。私も入会当初は、同世代の仲間を増やしたいという気持ちが大きかったと思います。しかし、歴を重ね、多くの役職や出向を経験することでいつしかその気持ちは、このまちのために何ができるのだろう、地域の子供たちのために何ができるのだろうと、己がためではなく、誰がためを想うように変化してきました。青年会議所は、入会して会費を払うだけでは得られるものは何もありません。初めは不安かもしれませんが失敗を恐れず、自ら率先して活動することで、徐々に活動の目的や意義が理解でき、JCの魅力に触れることができます。そして、熱い議論を交わした時間や共に活動した仲間は、のちに自分の財産となり、人生の大きな糧となります。できない理由を並べて、参加しないのは簡単です。自分の殻を破り、自ら一歩を踏み出すことで、自分自身の成長につなげることが出来ます。さらに、自らが成長し得たものを地域に還元することで、地域の人々から受け入れられ、JC活動に誇りが持てるのではないでしょうか。私は、一人ひとりが誇りを持って新たな一歩を踏み出し成長し続けていくことで、海南青年会議所の力強い運動へとつながり、ひいては海南・紀美野地域の発展の一助となることを確信しています。

 

第55代理事長 内芝 祐貴

2024年度 組織図

委員会事業計画

総務委員会

担当理事    保田 敏行

委員長       作嶋 祐河

副委員長    中谷 敦憲

委員          高幣 保孝


方 針

私たち海南青年会議所は海南・紀美野地域の明るい豊かな社会を築き上げることを目指し、今年で創立55周年を迎えます。これまで活動してこられたのは、先輩諸氏をはじめ、海南・紀美野地域の皆様からの支えや信頼のおかげだと考えます。しかし、新型コロナウイルスの影響で交流が少なくなり、先輩諸氏との関係性も薄れつつあります。創立55周年を迎える今こそ、これまで築きあげてきた歴史や伝統を守るためにも、先輩諸氏との交流を深める必要があります。

総会では、2024年度の重要事項を決定するために、委任状の100%回収を徹底し定款、諸規定に従い、決議事項を正確に発信することで、メンバーが思い切り活動できる土台作りを目指します。内部広報では、私たちを知っていただくために、メンバー全員のプロフィールやJC活動に対する想いを先輩諸氏や県内7LOMに配信することで、メンバーに対しての理解を深めます。4月例会では、メンバーと先輩諸氏、JC関係者と交流できる場とし、創立55周年記念ゴルフコンペを開催することで、関係性向上に繋がります。

これまで築き上げてきた歴史や伝統を継承し、メンバー一人ひとりが自信をもって活動できるよう、組織力向上に務めます。新型コロナウイルスの収束を迎えたこの新時代において、メンバー一人ひとりがそれぞれの誇りを胸に力強い一歩を踏み出せるよう邁進してまいります。

キミノ・カイナン大好き委員会/
55周年実行委員会

担当理事       田渕 大祐

委員長          大谷 龍児

副委員長       柏木 宏之 角田 周士郎


方 針

 

私たち青年会議所が目指す明るい豊かな社会の実現は、一人では決してできません。同じ志を持った仲間が力を合わせて初めて実現できます。その基盤となり得る会員数のさらなる減少は、事業規模の縮小だけでなく、地域社会に対する影響力の低下を招くおそれがあります。この課題に対処するため、会員拡大をメンバー全員で協力して実行することが不可欠です。

会員拡大を実現するために、拡大戦略を立て全員でリストを作成します。作成したリストに基づいて委員会や個人で拡大活動を実施し、毎月報告を通じて進捗を確認、現状の把握を行い、翌月に反映させていく動きを1年間通して継続します。その為には、メンバーが青年会議所の意義をしっかり理解し、JC活動に誇りを持つことが重要です。このメンバー全員での拡大活動の中で、青年会議所の魅力や活動に共感を促し拡大の輪を広げていきます。また広報戦略では、一方的な情報発信に留まらない受け手に伝わる広報活動が必要です。届けたい人に合った方法を用いて、三役会や各委員会と連携し、共感を呼ぶ情報を発信します。そして創立55周年記念式典では、これまで地域のリーダーとして時代の変化に敏感に対応し、尽力してきた先輩諸氏への感謝と尊敬の念を表すと共に、次に迎える創立60周年に向けての挑戦と決意を新たに表明します。

私たちのJC活動が、地域社会に持続的で深い影響を及ぼすことができると確信しています。海南・紀美野地域をより魅力的で繁栄する場所に変え、私たちは、誰もが心からの幸福を感じる明るい豊かな海南・紀美野地域の実現を目指し、情熱と創造力をもって邁進していく決意です。新たな未来のために、時代に適合する共感を広げる拡大委員会を形成していき、メンバー一人ひとりが誇りを持てる海南青年会議所になれるよう全力を尽くします。

人と郷土と愛の委員会

担当理事    片山 喬之

委員長       前田 泰佑

副委員長    谷本 公生 橋本 匡弘

委員          池下 智也 

方 針

 

地方から人が流出し都会へ集中しています。我々が住まう海南・紀美野地域もそれは例外ではありません。青少年の人口流出は、地域の魅力を知らず、郷土愛が乏しいことが一つの要因と思われます。青少年には地域の魅力に触れ、地域住民と交流し、郷土愛を育む必要があると考えます。

将来を担う子供たちが我々の住まう地域を離れることを防ぐために、自ら地域の自然と郷土の魅力を発見できる事業を行うことで、子供たちに地域の魅力に気づいてもらい郷土愛を育む一助とします。さらに、地域の活性化のために、今の地域を作る青年を対象に地域内の異性の同年代との交流の場を設け、参加者同士で話し合い絆を育む事業を行うことで、地域内での将来の暮らしを強く意識し、地域に残りたいという想いを醸成します。また、地域の人々が県外へ流出することを抑制するために、誰でも気軽に参加でき、農産物、海産物、そして地域の特産物を多くの人に知ってもらえるような事業を行うことで、人々が地域の魅力を認識するとともに地域とのつながりを深める一助とします。

地域に住まう青少年がまちの魅力を認識し、人とのつながりを深め、郷土愛を深めることで、将来のまちづくりの仲間となります。我々と共に青少年が誇りを胸に新たな一歩を踏み出せるよう尽力していきます。

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